十勝ナンバーの導入が決定されました。帯広・十勝で活動する行政書士が、制度の沿革や手続について解説します。
当事務所では、帯広ナンバー・十勝ナンバーの自動車の手続を承っております。
帯広・十勝でのお車のお悩み、お気軽にご相談下さい。
目次
令和7年5月7日、十勝ナンバーが導入されます。
このページでは、令和7年5月7日から交付が開始される「十勝ナンバー」について記載しています。また、このページは令和7年4月9日時点の情報に基づいて制作されています。最新の情報については、国土交通省ホームページ(外部ページ)あるいは十勝管内の地方自治体公式ホームページをご確認ください。
ついに、令和7年4月7日、十勝ナンバーへの変更を希望される方むけの予約申込受付が開始されました。
その他の自動車の手続に関する情報はこちらのページをご確認ください。
十勝ナンバーの導入に向けての取組
令和4年秋ごろより、十勝町村会は、十勝ナンバーの導入に向けた取り組みを続けてきました。
はじめは、十勝19市町村全域での導入を目指していたようです。
しかし、そうすると「帯広ナンバー」が消滅してしまうことになります。
この点につき、北海道運輸局から「帯広ナンバーをなくすことはできない」との見解が示されました。
そこで、帯広市を除く18町村での導入とになったとのことです。
※十勝18町村:音更町、幕別町、士幌町、鹿追町、清水町、芽室町、池田町、本別町、上士幌町、浦幌町、豊頃町、大樹町、広尾町、新得町、足寄町、陸別町、中札内村、更別村
※対象となる地域は導入が決まるまでの間に変動する可能性があります。
十勝ナンバーはいわゆる「ご当地ナンバー」と呼ばれるものです。北海道では他に「知床ナンバー」と「苫小牧ナンバー」の2種類が発行されています。
十勝ナンバーの導入で、何が変わるのか
これまで、十勝管内を使用の本拠とする自動車には全て「帯広ナンバー」が発行されてきました。
しかし、十勝ナンバー導入日以降は、帯広市に使用の本拠がある自動車は帯広ナンバー、それ以外の18町村に使用の本拠がある自動車は十勝ナンバーと、ナンバープレートが2種類に分かれることになります。
なお、帯広ナンバーと十勝ナンバーは選択制ではありません。対象地域を使用の本拠とする自動車に新たに発行されるナンバーは、全て、必ず、十勝ナンバーとなります。
また、交付日時点で帯広ナンバーがついている自動車は、そのまま利用できます。
いま車についている帯広ナンバーを、すぐに十勝ナンバーに変更しなければならない、というものではありません。
帯広ナンバーは無くならない
前の項でも触れましたが、十勝ナンバーが導入されたとしても、帯広ナンバーがなくなるわけではありません。
帯広市内を使用の本拠とする自動車には、今後も引き続き帯広ナンバーが交付されます。
十勝ナンバーの手続
以下、十勝ナンバーに関する手続きについて解説します。
なお、当事務所では、帯広ナンバー・十勝ナンバーのお車の手続代行を承っております。手続きが面倒と感じたら、是非お気軽にご相談ください。
1.自動的に十勝ナンバーになる場合
既に触れたとおり、令和7年5月7日以降、十勝ナンバー対象地域を使用の本拠とする自動車に「新たに」ナンバーが発行される場合、特別な手続をしなくても、全て十勝ナンバーとなります。
例えば、
- 新規登録する車(新車やナンバーのついていない中古車など)
- 名義変更や住所変更でナンバーが変わる車(札幌→音更への引っ越しなど)
が当てはまります。
【要注意】帯広ナンバーの付いた自動車が、十勝ナンバー管轄内で住所変更する場合
ひとつ、注意が必要なパターンがあります。たとえば、現在「帯広ナンバー」が付いていて、使用の本拠が「幕別町」にある自動車について考えてみましょう。
この自動車の使用の本拠が「幕別町」から「芽室町」に変わった場合は、帯広運輸支局での住所変更手続きの際、自動的に「十勝ナンバー」に変更されます。
感覚的にはナンバー変更の必要はなさそうにも思えます。しかし、ルール上、十勝ナンバー管轄地域内に存在する、帯広ナンバーの自動車が、そこから十勝ナンバー管轄地域に使用の本拠を移す場合、ナンバー管轄をまたいだ住所変更と同様の扱いとなります。
ナンバーが変わる住所変更は、ナンバープレートの交換が必要な分、手続きが面倒となるため注意が必要です。
2-1.帯広→十勝ナンバーへの変更(ご当地図柄・希望ナンバーなし)
もちろん、現在ついている帯広ナンバーを十勝ナンバーに変更することも可能です。
図柄ナンバーや希望ナンバーでなくてもよいなら、特に予約は必要ありません。帯広運輸支局に出向き、帯広ナンバーのプレートを返納して、番号変更申請を行います。
2-2.帯広→十勝ナンバーへの変更(ご当地図柄・希望ナンバーあり)
図柄ナンバー・希望ナンバーについて
ご当地ナンバープレートには「図柄なし」と「図柄入り」の二種類があります。
また「図柄入り」は「フルカラー」と「白黒」の二種類に分けられます。これはナンバー代と併せて寄付をするどうかによるものです。寄付ありの場合フルカラー、寄付なしだと白黒になります。図柄自体は同じものです。
通常は、図柄なしのナンバープレートが交付されます。
図柄の有無にかかわらず、自分の希望するナンバー(希望ナンバー)を取得することも可能です。
申込方法
図柄入りご当地ナンバープレートや、希望ナンバーの発行を希望する場合は、
希望ナンバー・図柄ナンバー申込サービス(外部リンク)または窓口で申し込む必要があります。
希望ナンバー・図柄ナンバーの申込についてはこちらの記事もご覧ください。
申し込みと手数料(フルカラーを希望する場合は寄付金も)の支払が終わったら、ナンバー交付窓口で予約済証を発行してもらいます。
予約済証に記載された「交付可能日」以降に、運輸支局で変更手続を行いましょう。
なお、予約済証にはナンバープレート交付可能日が記載されています。図柄ナンバーの場合、入金確認から交付可能日まで2週間程度かかります。申込日とナンバー交付日の関係について正確な情報を知りたい場合は、ナンバー交付窓口にお問い合わせください。
ナンバー交付可能日以降、他の申請書類と併せて予約済証を運輸支局に提出することで、図柄入りナンバープレートが交付されます。
支局への現車持ち込みについて
自動車のナンバーを十勝ナンバーに変更するには、当然、ナンバープレートの交換が必要です。
プレートの交換後は、後部ナンバープレートに封印の取付を受けなければなりません。
そのため、基本的に自動車を実際に運輸支局に持ち込む必要があります。
帯広運輸支局に出向く時間が取れない場合は、ぜひ行政書士による「出張封印」のご利用をご検討ください。
行政書士が帯広運輸支局での手続を代行の上、お客様のご自宅などご指定の場所まで出向き、封印を取付けます。
お客様が運輸支局に出向く必要はありません。
ご相談は無料です。ぜひお気軽にご相談下さい。